アマゾンプライムを利用するようになって、映画館へ行くことが減ってしまいましたが、実はミニシアター系と言われる映画が大好きです。
実家のある岐阜にはそんなしゃれたものは近くになく、大学進学のために上京した時から今は無き岩波ホールとか通いだしました。
先日観た中国映画がちょうど大分市のミニシアターシネマ5で見逃した観たかった映画で、とても良かったので日記として残しておきたいと思います。
少年の君
孤独な優等生の少女とストリートに生きる不良少年。
映画『少年の君』公式サイト|7月16日公開 (klockworx-asia.com)
出会うはずのなかった二人の邂逅(かいこう)が、過酷な日常に微かな光を灯す。
正直なところ、映画館でかかっていた時も観るのを躊躇していてその結果見逃してしまった作品です。なぜなら、観ると辛くなりそうだから。私は、救いのない映画がとても苦手で、後で苦しくなっちゃうんです。だから結局見逃したんですが、心に引っかかっていたんでしょうね、プライムで見つけて「あ、これだ」と思いました。
観終わって調べてみてすごく有名で評価の高い映画だったんだな、と知りましたが、確かにとても良く出来た映画でした。観ていて泣けて泣けて仕方なく、それでも途中でやめられない。最後までそのまま観てしまいました。

いじめは私の子供のころにもありました。私の弟が苛められていたので、私も心を痛めていました。けれど、当時はスマホも携帯もなかったので、今よりはマシだったのかもしれません。画像や動画を撮って拡散されてしまったら、心に追う傷はもっともっと深くなります。
大人になって思いますが、子供は本当に残酷です。純粋なだけに残酷です。その残酷さが分からないから余計に残酷になれるんだろうと思います。
この映画でも表現されていましたが、抑圧された家庭環境のひずみが家庭内の弱者である子供に向かい、その子がさらに自分より弱い対象を苛めるという構図が出来ている気がします。その子より先の弱い対象へと向かってしまうこともあります。例えば、野良猫の虐待虐殺やホームレスへの虐待などです。とても悲しいことだと思います。
これの怖さは、いつ自分が当事者となるか分からないということです。人間関係はどこに行っても存在しますから、程度の差はあれ苛めのような無視、悪口の対象は大人でも起こります。大人に起これば、それが子供に行き、そしてさらに弱い対象へ。負の連鎖は続いてしまいます。
こういう時に、仏教の教えがもっと根付いていたら違うんだろうな、と思います。数年前から読み始めただけの私ですが、大きな感銘を受けました。慈しみを持つこと、因果論、これを知ると、悪いことが出来なくなるんですよね。
話が逸れましたが、私でも観られたいじめをテーマにした映画でした。オススメの一本です。
